| 織原 このみ 高校二年 | 浩平、智紘とは幼なじみ。 拓の妹。 |
「冴子さんにとっては、兄キといる事は仕事なの？冴子さんは本当に、ここにいる事に満足してるの？だったらどうして私に『T'sはささやかな抵抗だった』なんて言ったの？」 (三村さんに。Rabyrinth 〜第二章§７より) |
お兄ちゃんに話したって、どうにも出来ないってコトくらい、きっと智兄ちゃんも判ってた。きっと誰より判ってた。だから…お兄ちゃんに話したんじゃないの？他の誰でもない、お兄ちゃんに聞いてほしかったんじゃないの？」 (拓に。Syncro〜第三章§１より) |
| 森山 浩平 高校二年 | 智紘の弟。このみの彼。 | 「今更こんな事言ったって何にもなんない事だけど…おふくろも、後悔してるんだ。そこまで智兄にムリさせて、仕事続けて来た事をさ。おれの前では意地はって、絶対そんな事言わねーけど。でもさ…おれには判る。智兄はここにいた事、後悔なんかしてねーよ」 (拓に。Rabyrinth〜第四章§１より) |
インターハイなんかどうでもいい。 今だ。この瞬間に勝つコトだ。誰のためとか…何のためとか…そんなコトはどうでもいい。この瞬間のためだけに、おれは確かにここにいて… (Syncro〜第五章§５より) |
 |
|
|
|
| 織原 拓（ひらく） | 三歳違いのこのみの兄キ。 | 「智にも、そういうとこあったから。あいつ、一生懸命祥子おばちゃんをかばってさ、認めてもらいたくって、必死に自分抑えてさ。…何となく、そういうとこがあいつら二人よく似てるんだ」 (このみに。Rabyrinth〜第三章§３より) |
「お前はいっつもそうだった。事故の時も…一番たくさん泣いてたけれど、一番素直に、人の言うまま受け入れて。…いいんだぞ。ムリヤリ理屈くっつけて、ケリつけようとなんかしなくったって。忘れたくない。いいじゃんか。いつまでもみんなで智に会いに行けばいいじゃんか。そっちの方がよっぽど判りやすいだろ」 (このみに。Syncro〜第五章§６より) |
| 神崎 冴子 | 拓のバイト先・"T's"のオーナー。 総合商社・ITSの 社長令嬢兼社長付き秘書。 |
「それは、私を買いかぶりすぎていると思うわ。私はそこまで"いい人"じゃないのよ、残念ながら」 (このみに。Rabyrinth〜第二章§８より) |
「一人で受け止めるより、二人で受け止めた方がいくらかでも、気持ちが救われるって事もあるでしょ」 (このみに。Syncro〜第三章§８より) |
|
|
|
|
| 森山 智紘 | 浩平の兄貴。拓の親友。このみの憧れの人。 三年前、飛行機事故で死去。 |
まさか、あの人が言った言葉の通りに、自分の保身を一番に考えたからとは思ってないだろ？ (拓に。Rabyrinth〜第三章§10より) |
「ねえ、拓。夏休みにさ、沖縄行かない？体験ダイビングとかやらせてくれる店が一杯あるってここに出てるよ」 (拓に。Syncro〜第六章§２より) |
| 三村 陽一 | ビストロ"5th.Avenue"の店長。 冴子の従兄。 |
「ここまで聞けば何の問題もないでしょう？君がまだ、あの時の純粋な気持ちを忘れてなければ、今の自分がどうしたいのか、きっと判っている筈だ」 (冴子に。Rabyrinth〜第四章§４より) |
「時間が経つほど、喪失感ってどんどん逆に強くなるから…自分を守るには、何とか現実と折り合いをつけて、受け入れるしかないんだよ。悲しいとか、寂しいとか、そういう気持ちと向き合ったままでいるのって、辛いでしょう？誰だって」 (このみに。Syncro〜第六章§４より) |
